温泉熱を利用した完熟マンゴー。糖度はなんと18度以上! 〒949-6428 新潟県南魚沼市五郎丸557
南魚沼市でボーリング掘削業(井戸設備・他)を営む生産者は、自宅の敷地で2002年11月2日、温泉を掘り当てました。
源泉は64度、毎分千㍑が湧き出す良質な温泉を、「何か温泉以外でも活用できないか・・・」と模索していた2008年、当時の宮崎県知事だった東国原英夫氏がマンゴーをPRしているのを見て、「どんな味だろう」と本場宮崎県を訪問しました。
野球のボールほどのものが5,000円。値段の高さに目を丸くするも、口に含んでみてその美味しさに納得。
「ほっぺが落ちる、とはこのこと。
こんなに美味しいものがあったのか」と感動し、温泉熱を利用した雪国産温泉マンゴー作りを思い立ちました。
すぐさまその近くの農家を訪ね、栽培方法を聞いたが「新潟でマンゴーなんて作れるわけがない」と一笑。
約550平方メートルのビニールハウスを建設し、配管に源泉を流してその熱でハウス内を温め栽培に挑戦しました。
しかし、最初に購入した苗木約300本は、1時間ほど冷気にさらされただけでほとんど枯れてしまいました。
「南国と同じものを作ろうなんて無理だよ」周囲からはそんな声も聞こえました。
しかし、生産者はあきらめませんでした。
失敗はすべてノウハウとして吸収し、新たな試みに変えていきました。
「心配で寝ても寝られないほど」に温度管理を徹底し、苦労の甲斐が実り、宮崎県と出荷時期を少しずらして、糖度18度以上のマンゴーができるようになりました。
名称は雪国のマイナスイメージを払拭した「ゆきぐに温泉マンゴー魚沼の妖精」。
雪国のハンディを吹き飛ばす元気がマンゴーには息づいています。